このところ、どうにもこうにも
オールバッカス(全酒神) のことばかり考えてしまう。
昭和から平成へと時代が切り替わったあの頃、
私はちょうど三十歳。
社会も街も人の価値観も、全部が熱を帯びていた。
バブルは沸騰し、
「24時間働きますか?」なんてCMが本気で流れていた時代。
結婚したらマンション買って、車も買って、
そんな“幸せのテンプレ”を誰もが信じていた。
それでも私は、
日曜日になると河川敷へ戻っていった。
草ラグビーに熱中し、
試合が終われば銭湯に寄って、
そのまま何軒もハシゴして、
いろんな世界の話を聞くのが楽しくて仕方なかった。
あの頃の私は、
仕事の世界とバッカスの世界、
二つの人生を同時に生きていたような気がする。
そして今、
その記憶がまた勝手に動き出している。
朝から妙にテンションが高いのは、
妄想が止まらないからだろう。
でも、こういう朝があってもいい。
むしろ、こういう朝こそが“生きている証拠”だ。
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