今年もあと二週間。
数年前の年末、ベランダのサッシを雑巾で拭いたら、汚れがよく落ちた。嬉しくなって、丸二日間、そればかりに没頭した。
元日の朝には腕が動かなくなり、寝返りもできず、半身を起こすこともできなかった。病院も薬局も閉まっていて、二日間、寝床でじっとしていた。
三日の朝、ようやく開いた薬局で筋肉痛と神経痛に効く薬を飲んだら、一発でよくなった。自然回復だったのかもしれない。けれども、その苦しみは身体に刻まれている。
それ以来、十二月の中旬になると少しずつ窓をきれいにして、年末は本を読んで静かに過ごすようになった。
忠臣蔵の討ち入りが終わる頃になると、あの年末年始の苦しみを思い出す。痛みもまた、季節の合図になっている。
